長安の房園は、連日賑わいを見せている。郡主の李有貞に幾度となく妨害されながらも、揺るぎない地位を保っていた。諸国が朝貢に訪れた際、房園の主である何維芳は、風雪の中で牡丹を咲かせるよう命じられ、国の美を誇示し、一躍有名になった。商売で富を得るという夢は実現間近だったが、母の死の真相を突然知り、どうすべきか途方に暮れ、商売の行く末も不透明だった。思いがけない出会いが何維芳を悟らせ、商売人の義を悟った。彼は事業を通して民衆に利益をもたらすことを志し、民衆に商売を教え、民衆のために安価な医療館「武容堂」を創設した。同時に、花鳥使の蒋長陽と聖人を密かに助け、反乱を起こして国風を復興しようとする寧王と戦った。蒋長陽はついに何維芳と心を通わせたが、大義のために命を落とすことになった。何維芳は、家族と国家という共通の理想をこれからも実現しようと決意し、民衆を助ける事業を営む傍ら、密かに兵を集めて聖人の再起を助けた。生死を分ける瀬戸際、蒋長陽は血を流しながら帰還し、何維芳の支援を受けた河東軍と共闘し、ついに寧王を討ち取った。万事は平穏となり、国は安泰で民は安泰、牡丹の香りは千里も彼方へと漂い、春には田畑が耕された。