「こんなに自由に浮遊魔法を使う人、初めて見たわ」「別に難しいことじゃない、ただ誰も試したことがないだけ」現代社会では計り知れないほどの超水準の魔法スキルを持ちながら、つつましい生活を送る青年アレンは、師匠の依頼で「魔法が使えない」公爵令嬢ティナの家庭教師を務めることになる。数え切れないほどの人々に見捨てられてきたティナを前に、諦めるつもりのないアレンは、魔法講座を開講する――「私の考えでは、魔法とは人間が魔力を操って発動するのではなく、エルフの力を借りて発動するもの」アレンの魔法講座の内容は、常識を覆すものだった。真摯な説得の末、アレンはティナに封印されていた謎を解き明かし、そしてこれは世界に革命を起こす師弟伝説の始まりだった！