物語は、主人公の李山徳（雷嘉胤）が同僚に騙され、上司から「ライチの使者」へと転身するところから始まります。彼は、皇后の誕生日を祝うため、嶺南から長安へ新鮮なライチを運ぶという「命がけの」任務を強いられます。ライチは「一日で色が変わり、二日で香りが変わり、三日で味が変わる」と言われています。嶺南は長安から8000キロ以上も離れており、これは不可能な任務です。娘の李秀児の生涯の安全を守るため、李山徳は嶺南へ向かうしかありませんでした。時を同じくして、左宰相が右宰相を失脚させた罪の証拠を探していた鄭平安（岳雲鵬）が先に嶺南に到着していました。それぞれに責任を担う二人の叔父は、異国の地で偶然出会い、胡商人協会会長のアミタ（ナルナシ）、孔朗坊の主人・雲青（アン・チー）、胡商人の蘇良（ルー・リャン）、トン族の娘・阿童（ジョウ・メイジュン）らと意外な出会いを果たす。さらに、嶺南省の太守・何有光（フォン・ジアイー）や書記長・趙心民（コン・レイ）らによる数々の妨害にも遭遇。二つの勢力が絡み合い、任務の難度は急上昇。彼らはどのようにして膠着状態を打破し、希望の光を見出すのだろうか？